窮鼠はチーズの夢を見る
「窮鼠はチーズの夢を見る」 2008年2月27日発売
原作 : 水城せとな
優柔不断で流されやすい大伴恭一。
妻がありながら不倫を何度も繰り返している。
妻は浮気でもしていれば恭一と別れられると思い
興信所を雇っていた。
その調査員として現れたのが大学の後輩、今ヶ瀬だった。
そして不倫してましたよね?と恭一に迫り
口止めにキスをねだる。
今ヶ瀬は大学時代から恭一が好きだったと告げる。
いくつもの不倫がバレ、今ヶ瀬は妻には報告していなかったが
妻から恭一に離婚をせまられる。
それを今ヶ瀬のせいだと今ヶ瀬に連絡してきた。
独身になり半年後、今ヶ瀬が現れる。
頻繁に家に出入りし、挿入なしの関係になる。
そんな時同窓会があり連絡先を交換した人妻の同級生に
今晩だけ付き合ってほしいと言われ
恭一は流されて関係を持つ。
「今ヶ瀬ごめん。」と心で思ってしまいながらも
これでいいんだと思う。
今ヶ瀬は疑っている。
寝ている間に恭一の携帯をチェックし本人の前で
「これが今回の流され侍の行先ですか」
そして喧嘩別れして今ヶ瀬は来なくなる。
今ヶ瀬をきにしつつも、人妻に呼び出され
また関係を持つためにホテルへ行くと今ヶ瀬が男と部屋から
出てくるのを見て、人妻を置いて今ヶ瀬に殴りかかる。
「仕事中です、」
地方から出てきた依頼人と待ち合わせしていただけだったが
人妻はホモだと誤解して逃げて行った。
そして大学時代のサークルで付き合っていた元カノと
会ってしまい、今ヶ瀬とどっちを選ぶのかと言われ
揺れるが・・・・・・・。
=感想=
原作既読。
なんで今ヶ瀬は恭一みたいな正直クズな男が好きなんですかね~
顔が好みだとは言っていたけど・・・・・。
今ヶ瀬も執着すごいです。
ずっと好きで一度はあきらめた相手だからでしょうか。
もうドロドロですよ。
恋愛って奇麗なばかりじゃないって言うのを
思い出させられますね。
今ヶ瀬がちょっと可哀そうだった。
切ないよな。
元カノも恭一を煽るよなぁ。
自分を選びなさいよ!!って言ってる感じがちょっと怖い。
同性愛の苦痛さとか描かれていました。
恭一は今ヶ瀬を傷つけて傷つけて
言い訳しながら傷つけて。
間違いなんだと自分に言い聞かせて。
今ヶ瀬を傷つけている自分も辛くて。
そしてそれを聴いている私もつらかった!!
泣けました。
今ヶ瀬の残していったたばこの吸い殻が
捨てられなくて・・・・・・。
今ヶ瀬のセリフで気の遠くなるような24時間。
来ない連絡を待ち続けている・・・と
昔私もそんな思いしたなぁなんて
思い出したりしましたよ。
夜がつらいんですよね。ほんと。静かすぎて。
女性とのシーンもあるので苦手な人は気を付けた方がいいです。
この続きもまた色々あるんだよなぁ。
やっぱり良い作品だと思います。